「浮世」という言葉は「現代風」「当世」といった意味を指しています。浮世絵は16世紀後半に京都の庶民生活を描いた絵として始まったとも云われています。
18世紀頃に木版画の技術が向上したことなどから、江戸を中心に多くの人々に大衆文化として広まり、浮世絵師たちは、時代の最先端をいく風俗や話題を追い求め、常に趣向を凝らした描写で「今」を表現しました。
当時の日本人にとって、浮世絵版画は世界的に価値のある美術品という意識はなく、19世紀後半、浮世絵版画の美しさに驚嘆したのは海外の人々でした。
浮世絵版画は「ジャポニズム」というヨーロッパ美術界の潮流となりました。世界的には「古伊万里」「蒔絵」「浮世絵版画」が日本の三大美術といわれています。
 
当館では葛飾北斎、歌川広重、喜多川歌麿、歌川国芳、歌川国貞(三代豊国)、歌川貞秀、東洲斎写楽など約200年前~の作品を所蔵しております。
江戸時代当時の日本の様子や風景を、「大阪浮世絵美術館」にてごゆっくりご鑑賞ください。